前回の投稿に続き
新クリエイターをご紹介します。
■ 所属
JFFAA認定 基礎コース 東京堂教室1期
担当講師 Grace 岡田小百合
FFAクリエイター
森 愛奈 さま
■Instagram
https://www.instagram.com/handmade.craft.chiba.ena/

■作品名
「チョコレートケーキ」
■サイズ(cm)
大 直径 9 ×高さ3
小 直径 6.5×高さ3
■作者より(FF=フローラルフォーム)
●アピールポイント
粒々感のあるクリームの中にベリーの粒々をイメージし
ケーキ本体は、フローラルフォーム、材料、ベリーパーツを組み合わせ
ケーキ上部にチョコ掛け、チョコの葉と絞りクリームで飾付 金粉も付けて豪華さをだしてみました(※)
●気づきなど
フローラルフォームと各材料の接着について
補強と艶について基礎コースのレッスンポイントを
確認しながら自分で制作することで再確認できた
ことが大きかったです(※)
●その他
カットした時にイメージ通りにベリーの粒々が
どの様に見えるかドキドキがありました。
■講師より
作品「チョコレートケーキ」は
艶感のある仕上がりとベリーの粒を生かした構成が印象的で
見た目にも華やかな作品です。
ケーキ・ベリー・クリームの組み合わせからは
視覚と素材感の両面で“おいしそう”を引き出す工夫が光っています。
上部のチョコがけに加え
チョコレートの葉・絞りクリーム・金粉
などの装飾も丁寧に整えられており、
豪華さと可愛らしさが
バランスよく調和したデザインに仕上がっています。
華やかな印象の中にも
構成の細部に至るまでの計算された工夫が感じられます。
また、フローラルフォームと各素材の接着
補強や艶の調整など
基礎コースのレッスンポイントを確認しながら
自ら実践されたことは
作品づくりを通じた理解と経験の深まりとして
とても価値あるものです。
カットした瞬間に現れる粒々の表現に
「ドキドキする」という想いも
創作への愛着が伝わってくる
微笑ましいエピソードですね。
工夫とこだわりが詰まった魅力的なケーキ。
これからも素材の組み合わせと繊細な表現が
新しいかたちとなって広がっていくことを
楽しみにしています◎
FFAクリエイター
coco さま

■作品名
「Rouge et Blanc」
■サイズ(cm)
縦9×横11×高さ12
■作者より
●アピールポイント
市松模様(洋風)
●気づきなど
市松模様が途中で切れてしまい思ったように上手くいかなかった。
●その他
ドームクリーム作成のつもりでしたがクリームの均等性が気になりもう一度トライの予定でした。
(乾かす時間などで間に合わなかったので…)
■講師より
作品「Rouge et Blanc」は
洋風の市松模様を取り入れた構成と
柔らかなクリーム仕上げが特徴的な一作です。
ローズ色を基調にした色合いのなかで
ベリーとクリームのあしらいが上品にまとまり
粉糖装飾をプラスすることで
繊細さと優しさが添えられ
全体がやわらかく整った印象に仕上がっています。紅白の市松模様には
お祝いの気持ちを込めた華やかさが感じられ
作品に明るく前向きな印象を添えています。
模様の途切れに向き合いながらも
意匠としての意味を大切に取り入れられた点がとても印象的です。
色彩・構成、そして内に込められた想いが
優しく調和したRouge et Blanc。
これからも“気持ちをかたちにする”作品との出会いを
楽しみにしています◎
p.s.ドームクリームについては、またいつか改めて挑戦していただける日を楽しみにしております。
FFAクリエイター
えむ工房
市川みゆき さま

■作品名
「初夏のフレグランス」
■サイズ(cm)
直径1.8×高さ5.7(ロールクッキー)
直径4.7×高さ1.8(パンケーキ)
■作者より
●アピールポイント
フローラルフォームは、技法により、薄くして、曲げて、
空洞を作ることもできます(※)
下地の形、隅切りするなどをして回転を現わし
また、ミニサイズにすることによって、香りが漂う雰囲気を出しました。
●気づきなど
シンプルな作品であるが上に、仕上がりが目立ってしまうので、
力がおぼつかない、かなりの練習が必要であると痛感しました。
●その他
どこまで、できるかわかりませんが、
「薄い」「曲げる」「細い」で、
デザインできれば、と思っています。
■講師より
作品「初夏のフレグランス」は
ミニサイズのロールクッキーとパンケーキによって
香りがふんわり漂うような繊細な世界観が表現された一作です。
ラベンダーを用いた穏やかな色合いと小さなフォルムが
初夏らしい清涼感をやさしく伝えてくれます。
フローラルフォームの気泡構造を活かし
アロマを加えることで“香りを楽しむ作品”となっており
空間に広がる演出が魅力的です。
素材の可能性を丁寧に探りながら
薄くする・曲げる・空洞を作るといった技法や
隅切りによる回転の表現など
小さな面積の中で細やかな工夫が光っています。
あきらめず課題に向き合い
工夫を重ねながら完成へとつなげられた過程にも
真摯な創作への想いが感じられました。
また、切り株との組み合わせによって
作品に自然な温かみと物語性が添えられ
ラベンダーの香りとともに
初夏の情景がより豊かに広がりましたね。
これからも自然・季節感・香りを作品として表現されることを
楽しみにしています◎
FFAクリエイター
Mamma*Futuro
渡部 陽子 さま
■Instagram
https://www.instagram.com/handmade.salon_mamma.futuro

■作品名
「モンブランFestival」
■サイズ(cm)
直径12×高さ5(モンブランタルト/大)
直径10×高さ6(抹茶モンブラン)
直径 6×高さ6(モンブランタルト/小)
最大幅6×高さ11(栗宵グラス)
■作者より
●アピールポイント
3種類のモンブランを作成しました。
栗の成形とクリームの固さにとても苦労しました。
また、色の混色にも苦労しました。
●気づきなど
材料の特徴などまだまだ理解できていないことがたくさんあることを再確認し
テキストをはじめから見直し復習することができました。
また、乾いてからの色の変化を見越して色を作ることの難しさを再確認しました※
●その他
まだまだ完璧なモンブランにはほど遠いので、もっと作り込んでますいきたいと思います!
■講師より
作品「モンブランFestival」は
栗・抹茶・タルト・グラススイーツと
4種のモンブランが並ぶにぎやかな構成が
印象的な作品です。
それぞれ異なる質感と色合いに挑戦され
スイーツの世界に豊かな広がりと賑わいが生まれており
Festivalという名前にふさわしい楽しさが伝わってきます。
栗の成形やクリームの硬さの調整
色の混色と乾燥後の変化を見越した色づくりなど
細かな工程ひとつひとつに工夫が込められており
素材理解にも向き合いながら
基礎から見直された姿勢に誠実さが感じられました。
グラススイーツの加わった構成は
作品全体に軽やかな立体感とリズムを添えており
Festivalの舞台に彩りと余韻をもたらしてくれます。
今後も素材や色の変化に向き合いながら
“作りたい”気持ちを作品にされることを
楽しみにしています◎
※気づき・アピールポイントについて
作者の情報を基に、講師により一部の表現を調整しています。
作り方に該当する部分は、作者の貴重な情報として扱っているため
詳細の記載は控えさせていただきます。
3回にわたりご紹介した作品、
いかがでしたでしょうか。
フラワーアレンジメントの先生方を中心に、
「フローラルフォームアート」への
初挑戦から生まれた作品たちには、
それぞれの想いと感性が込められており、
やさしく、そして芯のある世界が広がっています。
“教える側”の立場でありながら
“つくる人”として一歩踏み出された皆さまの姿には
新たな表現への前向きな気持ちと
フローラルフォームアートへの
誠実な姿勢が感じられます。
これからも、13名のクリエイターの皆さまが
それぞれの世界観を大切にしながら、
日々の制作を通じて“自分らしさ”を
紡いでいかれますよう応援しています。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします◎